JACCUはヨーロッパで最も名の知られた和太鼓グループの一つである「Circle Percussion」(サークル・パーカッション)を支援しています。この度、両団体共同で世界中を対象とした生配信コンサートを2022年3月に開催する運びとなりました。鑑賞チケットは寄付金をご支援いただくことにより入手可能です。
和太鼓界へのご協力のお願い
パーカッション(打楽器)や太鼓の歴史についての知識、経験が豊富な奏者団体が2022年3月に生配信公演を実現するため皆様からの寄付をお願いしたく存じます。対象の寄付金は生配信コンサートに貢献する奏者集団や裏方の中で分担がされます。
和太鼓界は各国政府によって演奏や集会が制約されており、オランダを拠点としたサークル・パーカッションにおいても例外ではありません。
昨今の度重なるロックダウン(日本の緊急事態宣言に相当)の影響により、和太鼓道場を数ヶ月間、閉鎖することになり、演奏の可能性はほぼゼロになってしまいました。そんな困難に立ち向かう為に新たに開催される生配信コンサートに向けた練習を行なっています。
サークル・パーカッションがJACCUと連携
太鼓と打楽器の芸術への情熱を皆様と共有することを目的とし、2022年3月に生配信コンサートを開催予定です。コンサートでは新たに再結成されたサークル・パーカッションが現在までの数十年間養ってきた、幅広いレパートリーの曲を演奏します。今回の生配信はJACCU(日本芸術文化センター ユトレヒト)によるサークル・パーカッションへの支援により実現されます。JACCUに関する情報は公式YouTubeチャンネルをぜひご覧ください。
支援金を寄付しチケットを入手可能
クラウドファンディングサイト、GoFundMeの寄付ページにて支援金の寄付をいただき、メールアドレスをご提供いただくことにより、生配信イベントへの招待リンクを送信させていだだきます。また、寄付額に応じて以下の通りの追加特典をプレゼントさせていただきます。
- €10~€20:2022年3月開催生配信イベントのチケット1枚
- €21~€50:チケット1枚+サークル。パーカッションのDVD / CD /ポスター計50枚の中から1枚を獲得するチャンス
- €51~€100:チケット1枚+サークルパーカッション出演者のサイン入り計20点のペア太鼓バチのうち1つを獲得するチャンス
- €101以上:チケット1枚+CD / DVD +サイン入り太鼓バチ
GoFundMeを通じて取得された連絡先の詳細は、生配信コンサートと特典に関する内容の通達、連絡のみに使用されます。

2002年から芸術監督として活動されているErwin Oudshoorn(エルウィン・アウツホーン)からのメッセージ
「和太鼓の芸術性に触れて以来、より良い音色を出すための肉体的、精神的部分に対して大変関心を持ってきました。打楽器奏者として、新しい和太鼓の叩き方、また年月が経つにつれ、欧米の観点から勉強してきた概念は和太鼓の全身的な叩き方などに当てはまらなかったと分かるようになりました。これにより、モチベーションが上がり、この不思議な和太鼓という楽器の謎を解き始めようとしましたが、太鼓というものの自然的な力が分かったとき、全く謎なものはないことに気がつきました。
私にとっては25年以上、打楽器や太鼓で演奏をしたことは特別な名誉で、活動は大変充実しています。演奏者としての心を持っていますが、私と観客の間に距離を感じたので、和太鼓に興味があったり、腕を上達したりしたい方々のために、サークル・パーカッションのメンバーと共に太鼓道場を設立することにしました。自分が蓄えた知識を生徒たちに伝承することにより、改めて情熱と熱心に満ち溢れましたが、去年から生徒、先生方どちらの立場にとっても大変な時期となりました。
生配信コンサートはサークル・パーカッションにとって初めての経験ですが、これをきっかけに、またより多くのコンサートを行い、観客と太鼓界との情熱を再びつなげるように頑張り続けたいと願っております。私たちの熱意も新たに結成したサークル・パーカッションを通じて技を披露し、将来、世界中の太鼓が大好きな方々と共に協力してゆくことを楽しみにしております。」

サークル・パーカッションの由来
サークル・パーカッションは1973年にMichael de Roo(マイケル・デ・ロー)団長により結成された「Circle Ensemble」(サークル・アンサンブル)として始まり、この頃各メンバーはオランダの音楽院にて稽古を受けていました。
70年代後期、作曲家・指揮者である石井真木さんにより、和太鼓の芸術性と音楽性豊かな音色が初めてサークル・パーカッションのメンバーの目と耳に入ります。この運命的な出逢いを通じて、団員は新たな冒険に乗り出し、石井さんの世界的に有名な作品「 輝夜姫(かぐやひめ)」と「モノクローム」を演奏を始めました。
団員は和太鼓と出会ってから現在に至るまで、この打楽器に魅了させられ続けています。長い年月を経て和太鼓の芸術性を深く探究すると共に、練習を繰り返してきました。その結果、1983年の「オランダ・フェスティバル」にて外国人が初めて和太鼓を演奏するまでに至ります 。

日本国外で最大の和太鼓
この期間にサークルに協力して頂いた先生方や仲間は、1981年に結成されたばかりの、後に世界的に有名となる太鼓演奏団体「鼓童」のメンバーでした。鼓童の下で、80年代から90年代にかけて、様々な練習やツアーによりサークルメンバーの太鼓能力を上達させ、結果的に鼓童との絆を大変深める結果となりました。
鼓童の後ろ盾で、「浅野」という日本の最古太鼓製造会社とも繋がりを持つことができました。この浅野太鼓を使う鼓童から、団体へ高価な浅野太鼓を寄贈いただきました。後に浅野社よりオーダーメイドにて作成していただいた桶胴大太鼓は日本国外で世界最大のものです。

1988年に団体が所有する全ての楽器が保存されていた、地元の音楽院で火災が発生しました。この火災では全ての楽器が灰になってしまいましたが、当時の現場で素早く対応をした関係者のおかげで、この桶胴大太鼓だけは火災の被害を免れることができました。また幸いなことに助成金と募金運動を通じて、新たな浅野太鼓をオランダまで届けてもらうことができました。

サークル・パーカッションは90年代から2000年代初頭にかけて独創性のある演奏と共に数百万人の観客の前でのコンサートや小規模のパフォーマンスなどを通じて国内、世界中の観客を魅了し続けています。

和太鼓がサークルのレパートリーに含まれて以来、太鼓に対する世間の興味が大変高まり、これを機に太鼓に関心を持ってきた方々に向け、2008年に和太鼓の練習ができるような太鼓道場を設立することができました。鼓童から稽古を受けたサークル・パーカッションのように、サークルのメンバーが今後和太鼓のノウハウを伝承して行く活動が徐々に必要となってきています。

太鼓、指圧、移動教室
エルウィン団長は指圧師のMatthijs van Brakel(マタイス・ヴァン・ブラケル)と共に2014年に移動教室を開設しました。この教室は太鼓のリズムの技術よりも、太鼓を叩きながら体の自然的な動きの意識を高めることが優先することがコンセプトです。

エルウィン団長この移動教室のために、桶胴太鼓に似た打楽器を作成した際、浅野太鼓社の理事長である浅野さんが、エルウィン団長の物作りの腕を高く評価し、よりよい打楽器が作れるようアドバイスをするという嬉しい出来事も起こりました。

サークル・パーカッションの特徴とは?
- 「鼓童」(和太鼓業界で舞台芸術の先駆者の一つ)との歴史の長い関係は80年代まで遡る
- 日本国外で初めて和太鼓で演奏した団体の一つである
- 音楽学院の知識と和太鼓の思想を融合させている
- 他の打楽器も含めた和太鼓演奏が可能
- 年月が経つにつれ、数回の再団結と太鼓奏法の見直しを行なっている
- 独自性のある演劇制作を持つ
サークル・パーカッションは、様々な変化を通じながらも、和太鼓に対する熱い思いは決して変わる事はありません。団体活動沿革の詳細については、サークル・パーカッションの公式ホームページと公式YouTubeチャンネルをぜひご確認ください。

今回のサークル・パーカッション出演のイベント企画者、並びに当記事の試筆者であるJim Gubbels(ジム・グブルス)へ心よりお礼を申し上げます。
JACCUはサークル・パーカッションを支援しています!
才能溢れる団体へぜひこの機会に寄付金を支援いただき、2022年3月開催の生配信コンサートチケットをゲットしませんか?
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JACCUが活動を開始!
今日は夢を現実にするための確実な第一歩を踏み出した記念日です。